第3章 僕と一緒に
「///あ、あまりにも可愛らしくって…」
「あ。やっぱりそう思うでしょ?可愛いんだよールナは。ね、ルナ♪」
『にゃ?』
そう言いながら、ルナを抱き上げ…
試しに、紅玉に聞く。
「抱っこしてみるー?」
「っえ!??わ、私がっ…!?」
「ルナは抱っこされるのが好きなんだよー。懐くんじゃない?」
「…っ…」
ルナを紅玉に差し出しながら、微笑んで言ってみる。
「ほらほらー。」
「~っ…よ、宜しいんですの…?」
うんうん、と頷くと…
紅玉は、ゆっくりと手を伸ばす。
紅玉の細い指で、ルナの毛に触れると──
『にゃっ!?』
「きゃっ!?」
ルナが驚いて、僕の腕から飛び降りてしまった。
そして同時に、紅玉も悲鳴をあげる。
「あー、ビックリしちゃったね」
「ご、ごめんなさいっ、私ったら…」
「大丈夫だいじょうぶ。まだ人に慣れないんだよねールナ。」
『…』
床に降り立ったルナは、下から紅玉を見上げる。
「もう大丈夫だよ?抱っこしてみなよー」
「っ…」
今度は、紅覇は触れずに、紅玉にだけ触れさせる。