第3章 僕と一緒に
コンコン
「紅覇お兄様ぁ?」
「ん、なにー紅玉」
ルナを撫でながらウトウトしていると、
紅玉が部屋の戸をノックした。
スヤスヤ眠っているルナを手放し、崩れていた体制を直す。
『…ぅにゃ』
「ああ、ごめん。起こしちゃったねぇ?」
「紅覇お兄様、」
「なに、どうしたの?」
「……///」
するといきなり、紅玉が顔を赤らめた。
「っ?」
「お、お…おおおおお…///」
袖で顔を隠し、噛みまくる紅玉。
なにを言いたいのか…。
予想がつかない紅覇。
「おお…お、お友だだだちっにっ…な、りたいんですのよっ…//////」
「えぇ?…誰と?」
「そ、その…ルナちゃんですわぁっ!」
「え、ルナ?」
ルナは人間じゃない。猫だ。
なのに、友達になりたいなんて…
「なんで、急に?」