第3章 僕と一緒に
「ルナはぁ何色が好きなの?」
『ぅ~…』
頭から下ろし(頭を動かしにくかったから)、両腕をクロスさせてルナを抱っこする。
二人一緒に、雑貨屋さんにいって、いくつも並んでいる首輪を眺める。
「うーん…」
白い毛に合う色…。
やっぱり、黒とか赤とか…原色がいいのかなあー?
でも、ルナにはちょっと派手すぎるしぃ…
と、紅覇が一生懸命かんがえていたとき。
『にゃっ』
「んー?なにールナ」
ただ黙って抱っこされていたルナが、片腕をのばした。
その先を見てみると…
「え、これ?おまえ、これが欲しいのー?」
『にゃあ』
ルナが指した首輪は、
僕の髪とおなじ色の首輪だった。
銀色の鈴もひとつ、ついていて…可愛い。
…僕の髪と、同じ…色…
「…これでいいのー?」
『うにゃあ~』
"これがいいの"、とでも言いたげな顔をするルナ。
…~っ…
「可愛いっ、可愛いよールナーっ!!!」
僕の髪とおなじ色の首輪を選ぶなんてっ!
こんなにカワイイもんなのぉ?猫って!
ルナが可愛すぎて、僕はルナを強く抱きしめた。
そして、ルナの後頭部に僕の頬をこすりつける。
『に゙ゃ~っ』
少し…いや、かなり苦しそうで嫌そうな顔をするルナ。
でも気にしなーい。
可愛いルナがダメなんだからねぇー?