第3章 僕と一緒に
──次の日。
「おいでールナ、こっちこっちー」
また馬車に乗って、魔導師の3人と一緒に町へ行く。
僕は座り、膝の上にルナを乗せた。
が。
「うわ、ちょっとぉ!」
ルナは、膝の上は嫌だったようで…
飛び跳ねて、紅覇の頭の上に乗る。
「なに?おまえ、そこが好きなのー?」
『う~』
可愛らしいうなり声をあげ、僕の頭の上で丸まった。
「紅覇様、今日はどちらに行かれるのですか?」
「んー?ああ、ルナの首輪をねぇー」
純々に聞かれ、正直に答える。
白い毛だからぁ…黒?赤?緑とかー?
首輪の色について悩み始める紅覇。
いつの間にか、紅覇が乗っている馬車は町に着いていた。