第3章 僕と一緒に
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夕食を食べ終え、ルナを頭の上に乗せたまま寝室に向かう。
「はあーお腹いっぱーい。ルナはぁ?」
『うにゃーっ』
「そっかー、良かったねー?」
嬉しそうな顔をするルナを見上げ、僕も微笑んだ。
ルナといると、すっごく癒される~…
「いてっ」
『にゃ~…』
「なにー、撫でて欲しいのぉ?」
寝室に着いたとたん、ルナは僕の眉間に片手をぶつけてきた。
頭からルナを下ろし、ソファーに座る。
今度はルナを膝の上に乗せ、まだ座らないうちに頭を撫でる。
するとすぐに、小さく丸まった。
「…あー…」
ルナを撫でながら、ふと思う。
ペットってことは、首輪が必要だよねぇー。
「ねぇルナ、明日さぁ」
ごろごろと喉を鳴らすルナから、僕の膝に振動が伝わる。
「町に行こうか」
『…』
「おまえの首輪を買いに行かなきゃねぇ?」
眠ってしまったルナを静かにベッドに移し、僕は微笑みながらルナに一言だけ残して入浴しにいく。
「待っててねぇールナ、すぐに戻るから」