第9章 私の一人旅
『ぅ、ヒック』
「何事かと思えばっ…」
「っちょ、待ってくれジャーファルッ、誤解だっ!!」
「誤解も何もないでしょうっ!!今の光景を見ればすぐに確証できますよっ!??」
『うわああ゙あ゙~っ!!(泣)』
私が見た光景…。
それは…
"国王であるシンが、ルナの上に覆い被さっていた"
光景。
もちろん、寝具という名のベッドの上で。
他国のっ…増してや人様の女性なのに、何てことをっ!!!
ルナを抱きかかえ、ジャーファルは "危ない" シンドバッドから数歩はなれる。
「事故なんだっ!!ただ遊んでいてだな…」
「事故でどーやってああなるんですかっ!?」
「「「ルナ(ちゃん)っ!??」」」
シンに牙を剥いていると、ヤムライハやシャルルカン、ピスティがやってきた。
「「「……あー」」」
彼女の寝室に、シンが居るとわかって…
状況を認識したようだ。
「「「他国の人様の女の子なのに…」」」
白い目を向け、私と同じことを考える3人。
「っだから、違うんだっ!!」