第9章 私の一人旅
~ジャーファルside~
───1ヶ月後。
ある日の夜のこと。
自室で仕事をしていた私は、一休みしようとテラスで夜空を眺めていた時。
『にゃああああぁ゙ぁ゙ぁ゙~っ!!!(泣)』
突然のことで肩がびくりと揺れる。
宮殿に、ルナの悲鳴が響きわたったのだ。
「…っ?」
泣いているような、悲痛な叫び声…。
ただごとではないと思い、私は自室を飛び出した。
『ジャーファルさああああんっ!!!!(泣)』
彼女が私を呼んでいる。
声の大きさで、そう遠くでないことがわかった。
寝室でしょうか?
そう判断すると、私は彼女の部屋に飛び込んだ。
「ルナっ!!!
………え」
"その光景"を見た瞬間。
私は硬直した。
『っ、ジャーファル、さっ…』
「ん?どうしたジャーファル」
「……~っあんたは、またっ…
何をしてんですかあああああああっ!!!!!!」
言うが先に、泣いて横たわるルナを救助した。