第3章 僕と一緒に
「ふぅー。さっきよりもも~っと綺麗になったねぇルナ」
『にゃー』
寝室に戻り、綺麗になって乾かされたルナを両手で持ち上げ、ベッドに横になる。
まだ小さいからか…とても軽いルナ。
胸の上に乗せても、全然重くなかった。
「さて、何しよーかなー?」
そろそろお腹減ってきたなーと思いつつ、ルナを撫でながら窓の外を見る。
「…眩しぃ…」
後少しで沈む夕日が、すごく眩しかった。
コン、コン
「ん、だれー?」
「紅覇様、何かお召し上がりになりますか?」
「…あー、なんかおやつ頂戴。」
「かしこまりました。」
扉の向こうで、女官が言った。
まだ夕飯には遠いため、おやつにした。
「ルナも食べるー?」
『にゃっ』
「って言っても、ルナが食べれるものが来るかわかんないけどねー」
そういえば、と気づく。
「…ねぇルナ、」
ゴロゴロと喉を撫でながら、ルナの目を見つめる。
「ルナって、なに食べるの?」
猫のことについては全く知らない紅覇だった。