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イケメン戦国【秘密の花園】

第6章 星降る夜に愛を誓う/後編




「と!?」


気付けば俺は、莉菜さんを強く抱き締めていた。


「えっ!? さ、佐助くん…!?」


何がなんだかわからないと言った様子の莉菜さんを、さらにギュウ…と抱き締める。


「ちょ、どうしたの…っ」

「ごめん 莉菜さん。 このまま俺の話を聞いてくれ」

「話!?」


今しかない、今しか言えない。

そんな気持ちに突き動かされ、


「ずっと君が好きだった」


莉菜さんの首元に顔を埋めた状態で、ついに俺は想いを告白した。


「好きだ、莉菜さん… 初めて会った時から… 離れていてもどこに居ても、毎日君のことを想ってた」

「…!」


不思議だな。

一度吐き出してしまえば、スルスル言葉が出て来る。


「困らせたらごめん。でも… 君の気持ちが知りたい」

「…っ」


そこまで言って、返事を待つ。

…ーーけど、しばらく待っても返事がなく、


「莉菜さん…?」


心配になって力を緩めて覗き込むと、


「…!」


涙を流し、泣き笑いの表情を浮かべる莉菜さんと目が合った。


「さ、さすけ、くん…」


「ん…?」


「わ、私も、」


「うん…」


「好き…… 佐助くんのこと、ずっと…前から…… 大好き………っ」


…!

莉菜さん…!


「ありがとう… 良かった」


無事に想いを伝えられたこと。

良い返事が聞けたことで得られた安堵感。

それに加え、好きな気持ちをひたすら隠し続けていた数ヶ月分の想いが一気に溢れ出した。


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