第6章 星降る夜に愛を誓う/後編
「もしかして佐助くんが言ってたのって…!」
「そう、これだ。今から起こる流星群を君に見せたくて」
「流星群!?」
「『こと座流星群』と言って、毎年四月に観測できる流星群なんだけど… 実は今 俺たちの居る年は爆発的に流星が発生する、言わば当たり年なんだ」
「そうなの!?」
「うん、よく見てて。どんどん星が落ちて来る」
言ったそばから、四方八方に星が流れ始める。
「ほんとだ、すごい…!あ、あっちも、ほら!」
莉菜さんが興奮気味にキャアキャアと はしゃぎ出した。
喜ぶ姿が愛らし過ぎて、数十年… いや、数百年に一度の頻度でしか発生しない爆発的流星群そっちのけで 莉菜さんを見つめてしまう。
君を連れて来ることが出来て良かった。
そして流星群の予測も狂わずに当たって良かった。
(ここまでは計画通り)
あとは俺が勇気を持って挑むだけだ…ーーー