第6章 星降る夜に愛を誓う/後編
「っくしゅ!!」
「…!」
急にクシャミをもよおして、慌てて顔を横に背けた。
でも、
何… 今の…
すっごいドキドキした…ッ
「…大丈夫? 少し冷えた?」
「う、うん、大丈夫」
「夜風に当たってると寒いから、これ使って」
何事も無かったかのように佐助くんが自分のストールを外して私の首に巻きつける。
「でも佐助くんが冷えちゃうよ」
「俺は鍛えてるから少々寒くても平気だ」
寒いと言うより顔だけ熱くて仕方ないんだけど…!
「ごめんね、お借りするね」
でも、つい優しさに甘えてしまう。
(スン…)
ストールに顔を埋め、バレないようにこっそり においを嗅いだ。
佐助くんの香りだ…
……
……
…どうしよう。
この香りと さっきのとで、ドキドキが止まらない…ーー
***