• テキストサイズ

イケメン戦国【秘密の花園】

第4章 男子会・春日山城城下の大衆食堂に於いて




「でもな、その後がまた面白い」

「…何ですか」


!?

まだ続くのかよ、

いい加減にしてくれ。

一度質問した手前、引くに引けない佐助が不憫でならねー


「彼女、俺に礼を言うためペコペコ頭を下げながら歩いてたんだが… 足元を良く見ていなかったのか水溜りにはまってしまってな。着物は無事だったが、足袋も草履もびしょ濡れだ」


まさか…


「それで……どうしたんですか?」

「そりゃあ勿論、俺が近所の履物屋ですぐさま新しい草履を買ってきてあげたさ」


うーわ。やっぱりな。


「ふ、さすがは信玄様。やることがいちいちダンディですね」


だ、だんでい?

やべぇ、

無意識で わけわかんねー言葉使ってやがる。

はぁ…

なんかもう、飯の味がしねえ。


「"こんな高価な草履頂けません"と彼女はずっと遠慮し続けてたが、俺の押しに負けて最後には受け取ってくれたよ。そういう慎み深いところも彼女の魅力なんだよなー」

「ふふふふふ」


佐助…

ついに壊れたか……


「で、さらにその後だ。草履を受け取った彼女が今度は俺に"何か御礼をしたい"と言い出してな。礼なんて不要だといくら言っても聞かなくて。ははは」


「………」


…そうだ、そのまま無視してりゃいい。

耐えろ佐助!


「で、どうした」


/ 304ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp