• テキストサイズ

イケメン戦国【秘密の花園】

第2章 手と手を繋いで




「こうすると、ちょっと安心しない…?この間、私も佐助くんにしてもらった時すごく安心したんだ」

「………」

「つらい時は隠さなくて大丈夫……」

「…っ」


君は何でもお見通しなのか。

弱い部分を見透かされたようで、恥ずかしいやら情けないやら複雑な気持ちだ。

と同時に、この上ない心地良さも感じる。


「大丈夫だからね……」


莉菜さんの声と手の温もりが、徐々に俺を溶かしていく。

俺は今まで、自分が君を守ることばかり考えていたけど

俺の方も とっくに君に守られてたのかもしれないな。


「っ、ありがとう…………」


恥ずかしながら、少し泣いてしまった。




莉菜さん。

もう隠しておけない。

この気持ちを、近々必ず君に伝える。




俺は君を…ーーー


君を、あ………








(すー…)








…え?



(すー…)



……莉菜さん?



(すー…)



………………寝てる。







半分以上目を閉じた状態で、莉菜さんが前後にグラグラと揺れていた。


/ 304ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp