第9章 真夏の個人授業〜教え子の甘い誘惑〜/R18
「ふむ、なかなか興味深い話だ」
固唾を飲んでやり取りを聞いてると光秀さんは莉菜さんの説明に意外なほどアッサリ食いついた。
「私、けっこう霊感あるから寄って来ちゃうんですよ。ここに居たら光秀さんにも霊が取り憑いちゃうかも…」
「それは困ったな… お前の妙な話のせいで夜一人で厠へ行けそうにない。責任を取って今宵は一晩中付き合え」
「もう!いい加減 揶揄うのはやめにして下さい。あー、何だか背筋が寒くなって来た。やっぱりこのまますぐに信長様のところに行きましょう!」
「クックッ… お前は見ていて本当に飽きないな」
「え?何か言いました?」
「いいや 何も。行くぞ 莉菜」
さっきまでの危うい雰囲気など微塵も感じさせず和気あいあいと会話をする二人。
莉菜さんは最後、俺のいる方を気遣わしげに見てから光秀さんの後を追って部屋から出て行った。
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