第9章 真夏の個人授業〜教え子の甘い誘惑〜/R18
「はぁ、はぁ、はぁ」
(チュプッ)
儚い水音を立てて唇が離れても すぐにまた求める… それを繰り返す。
「ん、ふ…っ!」
激しいキスのせいで互いの口周りは唾液にまみれ、眼鏡も少し上にズレてる気もするけど、そんなことより今はとにかくキスがしたい。
後頭部を支えていた左手で莉菜さんの小さな頭を固定し、ひたすら舌を追いかける。
と、同時に右手は背中から抜いて 莉菜さんの左脇腹をなぞり始めた。
「はぁっ、はぁっ、さ、すけ…」
莉菜さん、だいぶ息が上がってるな……
この部屋に近づく人の気配は今のところはしない。
少しくらい声が出てしまっても、外の雨音がかき消してくれるんじゃないか?
何もかも自分に都合よく解釈し、
欲望に忠実になるべきか否かギリギリのラインを彷徨う。
最後までは無理でも少しだけなら。
いや、でもな…
少しだけってどこまでなんだ……
「さ、さすけくん」
「…!」
俺が二の足を踏んでいると莉菜さんが囁くような声で俺を呼び、首に腕を巻きつけてきた。
いつもは俺からのキスや抱擁を恥ずかしそうに受け止めるだけだったのに。
その莉菜さんが、自分から腕を…
莉菜さんも、俺を求めてくれてるのかな?
俺と同じように…?
もしそうだったら。
(ポチ)
今。
誰かにスイッチを押されたような気がした。
もう我慢できない…ーーー