第9章 真夏の個人授業〜教え子の甘い誘惑〜/R18
「はぁ。安心したらお腹空いちゃった。先生、お煎餅食べる?」
「ありがとう。頂こうかな」
「待ってて!あっちの棚に置いてあるから」
すっかり元の調子に戻った莉菜さんが、煎餅を取りに行くため立ち上がる。
ところが、一歩 足を進めたその瞬間…ーーー
「きゃっ!」
踏み出した足が変な方向に曲がり、莉菜さんの身体がグラリと傾いた。
「っ!莉菜さん、危な…!」
(ドッシーン!!)
「……ったぁ」
莉菜さんを守るため咄嗟に抱え込んだものの、文机が邪魔をして完全には間に合い切らず。
莉菜さんを下にして、二人で畳の上に転がってしまった。
「佐助くんごめんね…っ」
「いや、俺はいい。それよりどこか痛いところない?」
「うん、佐助くんが守ってくれたから…… ありがとう」
頭を打たないように後頭部は俺の左手でガードし、背中には右腕を回した状態で転倒したから…
とりあえず深刻なダメージは無さそうだ。
大事に至らなくて良かった。
…だけど。
この、体勢は…………