第9章 真夏の個人授業〜教え子の甘い誘惑〜/R18
俺がそうやって悩んでる間も莉菜さんは真面目に音読を続けている。
「堪、忍… し、て?」
ん…?
「股、ぐら… 間?…から、女、の、熟れ、た、… 中…… よく、締ま…… 具合、よく」
「!!」
注意深く聞いてみると、莉菜さんが読んでいた本は まさかの官能小説だった。
しかも結構ちゃんと読めてる……
「莉菜さん、ちょっとストップ」
「え?」
「やっぱり読まなくていい」
焦った俺は、莉菜さんから半ば奪うように本を取り上げた。
「!」
「あ… ごめん」
「…………」
せっかく読んでいた本を急に取られてしまった莉菜さんは、当然 哀しそうな顔をしている。
俺としたことが何てことを。
「莉菜さん、ごめん…」
すぐにもう一度謝罪するが、莉菜さんは何も言わず浮かない表情のままだ。
「莉菜さん…?」
「……私こそごめんね」
「え…」
なぜ君が謝る…?
「私、頭良くないし… 飲み込みが悪いから佐助くんをイライラさせちゃって…… せっかく教えて貰っても、理解するのが遅いし…… ごめんなさい」
な…!
「そんな事ない、それは違う」
「だって佐助くん………」
「違うんだ。分かりづらくてごめん… でもイライラなんて一切してない。むしろ莉菜さんは素直だし、教え甲斐があるなって思ってた。俺の様子が変だからそう思った…?もしそうなら本当にごめん、それは誤解だから……」
上半身裸だし、
勃起してるし、
説得力に欠けるかもしれないけど…
必死に気持ちを伝える。
「だから莉菜さん… そんな事言わないで…… もう一度『先生』って… 呼んでくれる?」
「…………」
莉菜さんの目を、真正面から見つめる。
「……はい、佐助先生」
莉菜さん……
良かった… 笑ってくれた………