第9章 真夏の個人授業〜教え子の甘い誘惑〜/R18
考えた末、俺は部屋にあった和傘をくるくる回し、傘の上でマキビシを転がし始めた。
「きゃー!すごいすごい佐助くん!!」
「いつもより余計に回しております」
残念ながら予定通りのデートでは無くなってしまったけれど、少しでも莉菜さんを楽しませてあげたい。
今日は俺が密かに練習してきた成果を存分に見てもらおう。
「おめでとうございまーす、ありがとうございまーす」
「わぁー!」
その後も様々な忍者道具を使用して大道芸人顔負けの芸を披露していく。
「佐助くんて器用だね!」
「いや… それほどでもないよ」
褒められて、口角がほんの少し上がる。
周りからは表情筋が死んでるって良く言われるけど、
莉菜さんと付き合い出してからは結構色んな表情が顔に出てるんじゃないかと、自分では思ってる。