第8章 秘密の花園/後編
(ぺろ)
見据えられたかと思った瞬間、気付けば口の端を舐められていた。
「っ!?」
「ご飯粒が付いてた」
ご飯粒…!?
恥ずかしい!!
途端、燃えるように顔が熱くなる。
「今日はいっぱいキスしたい」
「…!」
ただでさえ熱い顔が、佐助くんのひと言でさらに熱を持つ。
「いい?」
いい?と聞かれて
「う、うん………っ」
そう返事をするので精一杯だった。
「莉菜さん… 好きだよ」
もう一度 佐助くんの顔が近付いて、柔らかく唇を食まれる。
「ふ…… んっ」
佐助くん…
私も好き。
誰にも邪魔されない二人だけの秘密の場所で、
私達は何度もキスを繰り返した。
ー おまけに続く ー