• テキストサイズ

イケメン戦国【秘密の花園】

第8章 秘密の花園/後編




…と、その時。

岩の向こうから一匹の蝶が飛んできた。


「あ、蝶々!」


私達の周りを ヒラヒラと舞う。

アマゾンとか南米とかに生息してそうな、黒地に虹色の光沢のある綺麗な蝶だった。


「珍しい色の蝶々だね」

「…………」

「ねっ、佐助くん」

「……っ、」

「…あれ?どうかしたの?」

「いや… どうもしない」


どうもしないって…

明らかに様子が……

身体がカチコチに固まってるし、目も閉じてる…?

…!

佐助くん、もしかして………


「蝶々、苦手??」


まさかね、と思いながらも質問してみると


「うん…… 実は。恥ずかしながら俺、昔から蝶だけは駄目なんだ………」


と、素直な答えが返ってきた。

佐助くん!可愛過ぎるよ…!!


「そうなんだね、覚えとく!あ、もうあっちへ飛んでったから大丈夫だよ」


また佐助くんの新しい一面を知ることができて、思わず頬が緩む。


「はあ、良かった…… 莉菜さん、引いてない?」

「引いてない引いてない!誰にでも苦手なものはあるし…!可愛いなって思っただけ」

「可愛い、か………」

「うん!」

「君の方が可愛い」

「……えっ」


/ 304ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp