第8章 秘密の花園/後編
「はあ〜………」
襖がピッチリ閉められたのを確認したあと、大きく溜息をつく。
きな粉餅はすごく美味しかったし、別に何をされたわけでもないのに、異様に疲れた……
「お晴ちゃ…」
ふと横に目をやると、頭から湯気が出そうなくらいに顔を赤くしたお晴ちゃんが居た。
その目には涙が溜まり、今にも溢れ出しそうだ。
「ちょっ、お晴ちゃん!?大丈夫!?」
さっきから変だなと思ってたけど、もしかして熱があったんじゃ…!
「大丈夫です、申し訳ございません……」
「ちょっと待ってて、お布団敷くから!!」
「莉菜様… ありがとうございます、違うんです」
「…違う?」
違うと言われ、動きを止める。
「莉菜様… 私、実は……」