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【HQ】脳内妄想‐シンデレラ・単発‐【R18】

第4章 責任感(田中龍之介/単発)


反応を示して顔を上げた龍と目が合う。

「あ、えっと。アメでも食べる?ほら、甘いものって脳を働かせるって…。」

何を言おうか考えても無かったから、とって付けたような事を喋ってポケットを漁った。
中に入れていたアメ玉を取り出した時、一緒に出てきたのは…。

勿論、アレです。
友達からプレゼントされた、コンドーさん。

慌てて手で隠したけど、ばっちり見られてたようで。
顔を真っ赤にした龍が、その手を握った。

「い、イインデスカ?」

何故か片言で許可を求めてくる。

意味は分かったし。
興味もあったし。
数ヶ月間、何もされてないのは淋しいと感じていたし。

しっかりと、頷いて答えた。

龍も緊張はしてるみたいで、お互いに変な動きをしながらベッドに上がる。
向き合って座ると、肩を掴まれて顔が近付いた。

最初は、触れ合うだけの唇。
よく例えられるけど、マシュマロみたいに柔らかい。

それが、啄むように唇を挟んでくるから薄く開いた。
その隙間に捩じ込まれるのは、熱くて滑りのある舌。
私の舌を絡め取って、口腔内に水音が響く。

頭がぼーっとして、無駄な力が抜けて。
唇を重ねたまま、ベッドの中に沈んだ。
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