第4章 責任感(田中龍之介/単発)
柔らかい唇も、口の中で暴れる熱い舌も、興奮を誘ってくれる。
勝手に涙が浮かんで、潤んでしまった眼で間近にある顔を眺めていた。
唇が離れて、少し空間が出来るとぼやけていた視界がクリアになる。
龍の顔は変わらず赤くて。
「…お前はっ!止まんなくなるだろーがぁっ!」
勢い良く起き上がって、私を見下ろしていた。
「止まんないでよ、龍なら良いと思ってんだから。…早くシよ?」
今止めたら、また何ヵ月もチャンスは無いだろう。
そう思うと、ちょっと積極的になるしかない。
龍の手を取って、胸元に押し付けた。
「…おぉ。柔らかい…。」
ブラウスと下着を挟んで、ゆっくりと胸が揉まれる。
感慨深そうに呟かれる言葉が、誘ってくれたのは笑いだった。
「おまっ!フザケんな!」
それが気に入らなかったみたいで、ブラウスが捲り上げられる。
すぐにブラも押し上げられて、胸が外気に晒された。
羞恥心によって笑いは収まったのに、龍に点いてしまった興奮の火種が消える事無く。
噛み付くように、胸の頂きをくわえた。
「…ん、あっ!…んっ。」
熱い舌先で硬くなったソコを転がされると、背中がゾワッと粟立って声が漏れる。
自分のものじゃない気がして、恥ずかしくて下唇を噛んで耐えていた。