第2章 猫の交尾(灰羽リエーフ/シンデレラ)
お尻の上に、ただ乗っているだけになっているスカートという名の布。
それを捲られても、隠す手段は持ち合わせていない。
リエーフからは全て見えているだろう丸みに手のひらが這って、足の間に指が押し込まれる。
「や…んっ!」
すでに潤っていた秘部は楽に指を飲み込んで、厭らしい水の音を立てた。
「エロい音してんじゃん。りこ、聞こえてるか?」
「んっ、聞こえて…ぁんっ!」
クチュクチュと、蜜の絡む音を響かせながら、掻き回される身体の内部。
長い指が、最奥を掠れる度に背中が跳ねる。
「や…ぁっ!ヘンに、なっちゃ…んっ!」
もう、恥ずかしくても否定しようがないくらい、身体全体で素直な反応をしていた。
「なればいーじゃん。気持ちーの、悪い事じゃねーだろ?」
楽しそうな声が降ってきて、残っていた羞恥の欠片を奪い去る。
理性を失えば、快楽に飲まれていくのは簡単で。
「あ、んっ!はぁっ…ん…あぁっ!」
獣みたいな甲高い鳴き声を漏らして達した。
膝まで痙攣して力が入らず、シーツの中に崩れ落ちる。
荒れている呼吸を整えようと、必死で口で息をしながら衣擦れの音を聞いた。
涙で滲む視線を音の元に向けると、そこにはリエーフが着ていたシャツが落ちている。
次々と重ねるように落とされていくジーンズ、下着。
それをぼんやりと眺めていると、腰を掴まれて強制的に四つん這いの状態にされた。