第2章 猫の交尾(灰羽リエーフ/シンデレラ)
足の隙間、秘部の入り口に当てられる熱い感触。
ナカへと導くように手を添えると、指先に触れたのは剥き出しの自身。
慌てて入り口を手で押さえ、首を振る。
「リエーフ、ゴム着けて。」
「えー?責任取るからいーだろ?」
「ダメ!よく、有名人の結婚とかニュースになってるけど、妊娠まで報告されるじゃん。私、そういうの嫌なの!」
「してなくても、妊娠はしてないって報告されてるじゃんか!めでたいニュースなんだから、別にいいだろ!」
「めでたいけど、良くない!授かり婚だって、世間に知られるの、恥ずかしい。」
「俺とラブラブな証拠なんだから、恥ずかしくなんかないだろ!」
ここにきて、押し問答する事になった。
艶っぽい空気は無くなって、私の方は最後までスる気も無くなっていたのに…。
言い合いを止めた途端、押さえ付けるように背中から抱き締められて、耳元に唇が寄せられる。
「な、りこ。猫の交尾って、どーやるか知ってる?」
「…ぁっ…。」
熱い吐息を耳に吹き掛けられて、漏れたのは甘い声。
答える事も出来ない内に、身体のナカに熱が侵入してきた。
「オスは、メスに逃げらんないよーに、こーすんだ。」
嫌がる隙すらも与えてはくれず、肩口に噛み付かれる。
「…いった…ぁ、んっ!」
答えを行動で示されて、痛みで眉を寄せたけど。
すぐに開始された、ナカを掻き回す熱の動きで神経はそっちに持っていかれた。