第2章 猫の交尾(灰羽リエーフ/シンデレラ)
胸への愛撫は止めず、片手が滑るように降りてスカートの裾から覗く膝を撫でる。
足を割ろうと閉じた隙間に指先が捩じ込まれたけど、意地でも開かないように更に力を込めた。
どうせ、最後までヤってしまうのは分かっていても、羞恥心が残る中で気軽に見せられる訳がない。
「りこ、足開けって!」
胸から離れて、少し拗ねたみたいな顔をしたリエーフが私を見下ろしている。
その顔に負けて、足の力を緩めると、スカートの中に手が入って、ショーツだけ抜き取られた。
「…ちょっと!なんでパンツだけ脱がすのよ!」
「たまには、こーいうのもいーだろ?」
「良くないっ!」
まさか、いきなり脱がされると思ってなかったし。
スカートだけ残されて、下着を付けてないのは、変な感じがして、再び足を閉じた。
「だーかーらーっ!足!」
また拗ねたみたいな、不機嫌顔をされても、今度は嫌だと首を振る。
それでも開こうと、両膝を掴んでいる手。
流石に腕の力に足の力が負ける筈は無い。
「開けってば!」
「ヤダ!恥ずかしいの!」
「別に初めてじゃねーじゃんか!」
暫く攻防戦を繰り広げ、やっと手が離れる。
諦めてくれたのかと安心したのも束の間で、腰に手が回された。
簡単に身体を転がされ、見えていた景色が反転する。
「え?ちょっと、何するの?」
うつ伏せにされた状態で、不安を声に出しても答えは無く。
腰を持ち上げられて、ベッドに膝を付いた。