第20章 いつぞやの会話-交合編-
「んん、…はっ、は、…あ、ふ…」
「…はぁ、…っ…可愛い、可愛いよ…ナナバ」
「…さっき、から、…んっ!そればっかり…!」
「実際に、っ、可愛い、からね?嘘が付けないだけさ」
「…エルヴィン…」
「…っ、なんだい…?」
「エルヴィン、だって、っぁ…可愛い、のに」
「?!俺、が…可愛い…?」
(驚いて、止まっちゃった…)
「可愛い…、要素は…どこだ…」
「…くす」
「む」
「ふふ、そうやってちょっと怒ったような、困ったような顔」
「……」
「可愛いよ?それから」ぐちゅり
「?!」
「んっ」
「っは……どうして…」
「そんな寂しそうな顔しないで。ちょっと抜いただけだから。…よっと」
「!」
「上になるの久しぶりだ…ん、ちゅ」
「ナナバっ…」
「鎖骨、弱いんだよね?ほら、頬っぺた赤くなった」
「…っ」
「すごく可愛い」
「そんなことないさ…。男だし、いい加減いい歳だ。君が言うような…?!」
「んんっ!ぁ、奥っ、まできた、っ…!」
「!?」
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ
「っ!ダメだ、そんなっ、いきなり!」
「あんっ!ん、っ、ぅん!」
「!!」
「んっ、ぁあ!…イイ、エルヴィンの、顔……ふふ」
「ナナバっ…どうしたんだ…」
「はぁ、はぁ…。…驚いた?」
「あ、あぁ…その、君がこんなに積極的に、っ、シてくれるとは思っていなくて」
「あのね、驚いた顔も、ん、とっても可愛いんだ…」
「!!」
「だから、そんなエルヴィンが見たくて、無理矢理しちゃった…ごめんね」
「ナナバ…」
「それに、抜いてみて…離れてみて分かった。すごく寂しいって。ここにできたスキマが、すごく…」
「俺もだよ。君に包まれているのは、この上なく気持ちが良くて…でもそれだけじゃない、とても安心するんだ」
「エルヴィン…」
「まるで、君に抱きしめられているような…だから、幾らでも、何度でも、欲しくなってしまう」
「じゃ、これは…?」
「?」
きゅっ
「ぁ!」
「んぅ!…あ、これ…も、いい、かも」
「くっ、いきなり、締めないでくれ…!」
「くす。また困った顔。可愛い…」
「ナナバ」
「ん、何…?」
「…お仕置きだ。たっぷりと、ね?」
「!」
「諦めて…覚悟しなさい」
fin