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BLOODY LOSALIO

第4章 イノセンス


「破壊…者?」
すると、コムイが拍手をしながらアレンに話しかける。
「すごいじゃないか〜♬それはきっとキミのことだよ〜!ヘブラスカの「予言」はよく当たるんだから。いや〜アレンくんには期待出来そうだね」
「コムイさん」
直後、コムイが持っていたバインダーを顔の前に掲げるとバキッとものすごい音を立てて折れ…ひしゃげていた。それはもうバリッとメリっと。
「1発殴っていいですか?」
と言いつつも既に1発殴っている。というかあんな折れ方するってどれだけの馬鹿力なのだろうか。
「やだな♬もう殴ってるよん。ごめんごめん、びっくりしたんだね、怖かったんだね、わかるよ〜」
ヘブくん顔怖いもんね、などと言いながら全く悪びれた様子の欠けらも無い。
「ねぇコムイ。ちゃんと説明していなかったの?入団するエクソシストはヘブラスカにイノセンスを調べてもらうのよ」
「そう!それが規則なんだよ」
やはり伝えていなかったのか。内心呆れ、コムイにジト目を向ける。
「そういうことは初めに言ってくださいよ!全く聞いてませんからね!?」
「やっぱり伝えてなかったのね。殴られても仕方ないわよ、寧ろ殴られればいいわ。自業自得よ」
「だいたい、イノセンスって一体なんの事なんですか?」
疑問を問えば、コムイはエレベーターの柵に寄りかかりイノセンスについて話し出した。
「そうね。これは大切な話だわ。説明して差し上げましょう」
「イノセンスは、これから戦いに身を投じるキミたちエクソシストに深く関わるものだからね」
「これから話す事実(ハナシ)を知っているのは、黒の教団とヴァチカン、そして千年伯爵だけよ」
そしてアレンに"イノセンス"という物質がどんなものであるのか、そして石箱(キュ-ブ)に記された"予言"が明かされた。
『戦え』
『それがイノセンスに選ばれたお前の宿命…宿命なのだ…』
ライトが消え、周囲が少し暗くなる。
「ま、そんなところだ。以上で長い説明は終わり!」
「これからは一緒にがんばりましょう?一銭にもならないけれど」
「…はい」
コムイとアレンが握手をかわす。それを少し離れて眺めながら天音がさらに続けた。
「たしか貴方の加入でエクソシストは19人ね。殆どは世界各地に任務で点在しているけれど、そのうちに会えると思うわ」
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