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BLOODY LOSALIO

第4章 イノセンス


ヘブラスカにイノセンスを調べられているアレンをニコニコと傍観しているコムイと天音。
アレンは苦悶の表情を浮かべ、どうにか左腕を動かせないかと焦る。
(気持ち悪い…なんなんだこれ!体の中を何かに探られてる感触…!動け!!)
しかし、麻酔で動かせなくなっている左腕はビクともしない。
(何のつもりだあの人達。麻酔ぐらい…っ動け!発動するんだ!!)
傍観していた天音はアレンの様子に少し違和感を感じた。
ここがどこで、ヘブラスカがどういう存在なのか、今何をされているのか。
コムイはこのことをきちんと説明したのか?胸に一抹の不安が過ぎる。
「この…動け!!!」
そう叫んだ瞬間、アレンの左腕は無理な発動をして歪な状態になり激痛が走った。
「うっうわぁあああああ!!」
麻酔で動かせなくなっている中、無理な発動をしてしまえばその負担は確実に適合者へとかえる。
するとヘブラスカがシンクロ率を測りアレンを宥める。
「発動は…対アクマ武器と…適合者がちゃんと…シンクロできていなければとても危険なんだぞ…」
測定の結果、現在の最高値は83%らしい。中々に期待出来そうだ。
「もう平気だろう…。どうやら83%が今、お前と武器とのシンクロ率の最高値のようだ…」
「シンクロ率?」
「対アクマ武器発動の生命線となる数値だ…」
「そう。シンクロ率が低いほど発動は困難になり、適合者も危険になる。最悪の場合は命に関わる可能性もあるわ」
「そういうことだ。…おどかすつもりはなかった…。私はただ…お前のイノセンスに触れ、知ろうとしただけだ…」
そう言いながらヘブラスカがアレンをエレベーターに降ろす。
「僕の…イノセンスを知る…?」
「アレン・ウォーカー…お前のイノセンスはいつか黒い未来で偉大な『時の破壊者』を生むだろう…。私にはそう感じられた…それが私の能力…」
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