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【ヒロアカ】友達と独占欲で作られた恋

第5章 番外編① 彼の強引さが"善"となる…?


私が彼の姿に見とれていると、私がさっきから待ち望んでいる声が、ちゃんと返ってきた。

「似合ってんな、それ。かわいい。そんな格好であんまホイホイ行くなよ。にしても、肩出しとか…」

最後らへん、爆豪くんからは、照れが伺えた。実際、少し赤いし。こんな爆豪くん、珍しいのではないだろうか。そんな爆豪くんの一つ一つに私は、かっこいいなとか、嬉しいなとか、喜の感情を感じる。
もう一つ、思ったことがある。さっきと同じところだ。多分…怒り?少しイライラしているようだ。
「爆豪くん、なんかイライラしてない?どうかしたの?」
爆豪くんは答えるのと同時に、抱きしめてきた。
「あ、えと、ばば爆豪くんっ!急に抱きしめてくるなんて…。ええと、あの、」
私は、こういうのに耐性がない。彼氏から何かされるなされるなんて、すぐ上がってしまう。
だから、私は爆豪くんと居るときよく、しどろもどろになって真っ赤になるのだ。

「いや、ただでさえかわいいお前が、そんな格好してるから、しかも肩出しとか。そんな格好を他のヤツらにも見られたくないんだよ。しかも、それで男がたくさん寄ってくるだろ。だから危ねぇぞ、っていうことだよっ‼」

「んっ」
言い終わると、爆豪くんはこんな大勢いる中でも、口を付けてきた。
少なくとも私にとっては、初めての経験だった。しかも長い…。
いきなりきたもんだから、前もって息なんて吸い込んでない。だから、酸素が配給されなくて、少しきつくなってくる。
だから、くるしい、と爆豪くんを手で押し返す。
……うん、やっぱりびくともしない。爆豪くんの力が強いというのも、私が弱いというのもあるだろう。
私はとにかく微量でも、新しい空気が欲しかった。思い切り吸い込もうと、口を開き始める。

すると、ぐにっと舌が押し込められる。
「んっっ!」
空気が吸えなかったことと、新たな感覚に私は背がピン、と無意識に伸びる。

彼は私のいろんな箇所を探ろうと、いろんな動きを見せてくる。“ソレ”は思ったより長く続いて、次第に爆豪くんを帰そうとしている手を始め、体に力が入らなくなってくる。それは、感覚が薄くなる・ぼやけるといった表現と似ているものだった。
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