第3章 『PV』って?
二「これ…これ俺カンケーないと思うな!」
櫻「俺も!俺もそう思うニノ!」
二「ねっ?だよね?ブラックジョークだよっ」
櫻「そうだとも!もしくは…この部屋の住人の!部屋の主の…私物かなっ?隠してたんじゃないかな!」
二「あり得る!そうだよ、だって…ねえ?」
櫻「なっ?だよなぁっ?」
大・相「…」
頑張る俺と翔くんの横で、ボソッと
松「でもこれって…そういうこと、だよね…?」
潤くん、誰もが避けてた核心に触れちゃった。
そう。
テーマが、『秘め事』。
俺らの脳裏に浮かんだのは、いわゆる、ソウイウコト、だった。
そして、それらを俺らが成す意味。無機質な文字の羅列が示す意味は?
各自、同じ秘め事を共有する。そして事務所にも提出する。
てことはつまり…
保険を、掛けられるってこと。俺らが、逃げ出さないように。逃げられないように。おそらく、この目的はそういうことじゃなかろうか、と。
ちょっとは名前が知られはじめてたかもしれないけど、まだそんな、この頃は国民的アイドルなんて恐れ多いって言うか。全然程遠かったから。トップになりたい夢は見つつ、虎視眈々と辞め時を狙ってた人とかね。少なからずいたんで(笑)。