第3章 『PV』って?
大「うわぁ~…。初めて見た…」
相「俺もー…。なんか、こうやって見ると…グロいね(笑)」
大「結構…生々しいな…」
相「ねえ?ゴムなの?これ…」
触んのかよっ!
しかも指先で先端部分をウニウニって!おまえ…。
なんかもう、すでに撮った方いいんじゃないの?ってことしてるんだけどこの人!大丈夫っ?
大「柔い?」
相「んー…。てかさ。これはちょっとおっきすぎじゃない?いくらなんでも」
大「やる気モード?(笑)」
相「いくらやる気モードでもさぁ。こんなサイズの人いる?かなり盛ってるでしょ、絶対。一回りは違くない?」
大「ふふふ」
相「…あ!外国人っ?」
大「ああ~…!」
って!
二「いつまで握ってんだよ!」
相「だってこんなの触ったことないし…。結構ね、リアルな硬さです(笑)」
大「マジで?俺もちょっと…」
松「やめなさいっ」
天然二人が無邪気にニギニギしてるソレは、健康器具でもなんでもない。いわゆるアダルトグッズ。オトナのおもちゃってやつ。オトナになった一部分の模造品とか、他にもいろいろ。SMグッズやら、女性の代用品的なものや、おそらくは男同士用と思われる物も…。
興味なくはないよ、俺だって。初めて見るようなものもあるし。せっかく実物が目の前にあるんなら、そりゃ用途とか諸々知りたい。使う予定がないものだとしても、まあ。純粋な好奇心でね。
たぶん、何でもない時なら一緒になって見てる。わらわら集まって、みんなで面白がって見るよ。「えー、なにこれ!?」って、全員興味津々で楽しむと思う。
でも、さ。
ここで、この場面で…じゃないよね、少なくとも。少なくとも、例のミッション見た後では無理よ。