第15章 王道！

松「…嘘だよ」
二「…」

どこらへんが？結構…地、出してたんじゃないの？実は。自然にサラッと出たのはつまり、普段からそういう感じなんじゃないの？？


松「俺は、おまえのこと傷つけたりしないよ」
二「…ホント？」
松「うん。腰痛いのわかってるし。大事にする。だから」
二「っ」


ここで、か。



何のためもなく、その唇が俺のを

そっと

文字通り、大事に大事にするように

優しくふんわりと包み込んだ。

腰を支えてる手が、熱い…。


そして子供の頭をなでるように、フワフワとその唇が何度か食んで

名残惜しそうに、離れていく…。



見上げると、彼は最初と同じように、俺をまっすぐ見つめていた。


松「…だから、さ。傍にいてよ」
二「…」
松「俺、一番近くで、見ててほしい。カズに、俺のすべてを、一番そばで感じててほしいんだっ！」
二「…」


潤