第15章 王道!
フッ
二「今更」
松「…だよな(笑)」
ずっと、そうだったろ。そうしてきた。
そして
きっとこれからもそう――…
そう、したい、と思ってるよ。
そうだろう、じゃなくて。
俺は、その背中を、その横顔を、きっと一番近くで見てる。
そのまなざしの指す方向へと、一緒に進もうと誓った日から
ずっと
何度も迷い落ち込み考え込んで、それでもまっすぐ進む強い光を放つあなたを
少し目を細めながら、見てるよ。
この先何があろうとも
きっと
ずっと、ね。
二「ん」
松「ん。…おう」
右手を出したら、迷わず握られた手。そして
松「ん」
二「…。フフ」
間髪入れず、左手を出された。
両手で握手って。ただ交差した手ぇ引っ張りあってるだけじゃん、これ(笑)。
しかも離し時がわからない~。誰か止めてくれ~~~っ。
とか思ってたら
二「ッ」
松「…ありがと」
潔く離れた両手は、すぐに俺をハグして。ポンポンっと、その手が背中をたたく。力強く。
でも、優しく。