第15章 王道!
松「カズ、じゃあ…」
二「…」
松「カズ!」
二「しょうがないんだよ。だって、こんなワガママなヤツの相手、他につとまる人いねえだろ?」
松「~~~~カズ!!!」
二「わっ。ちょっ…やめろってマジで。骨折れるから!!」
松「好きだ、カズ――ッ!!」
んのぉっ!マジで痛い!本気で締めすぎーっ!!
…ちょっと
痛いってば。ホントに。
いろんな、ところが…。
松「ホントに、いいの?」
二「…なにが」
松「俺、結構ヤキモチ妬くよ?」
二「へ~。そーなんだ。意外」
松「いや、ガチで。相手が女でも容赦なく邪魔するよ」
二「…ふーん」
松「ふーん、って」
二「女を相手にしたくなるくらい、俺をほったらかすつもりなんだ」
松「!んなワケねーだろ!肌身離さず持ち歩きたいくらいだよ!」
二「お守りじゃねぇし(笑)」
松「…カズ」
二「ん?」
松「…お守りなんていらない。俺、マジでカズがいれば…」
二「あ~、はいはい。堅っ苦しいのは。勘弁して」
松「…なんだよ。俺にも言わせろよ、こんな時くらいっ」
二「言葉、じゃなくてさ」
松「っ」
その唇に、そっと指を当てる。
そう。
早く…