第6章 緑×黄
二「…はぁ」
櫻「…どう?ガチでした気分は」
二「…飼い犬に噛まれた気分」
櫻・松・大「フッ」
相「なんだとっ?」
二「だっておま、本気でやる意味あるか!?ここまでの俺らの努力がー」
相「めんどくさいじゃん、だって!『そう見えない』とかって文句言われて、やり直しさせられるくらいなら…いっそちゃんとやっときゃ文句ねぇだろっ?」
二「…」
閉口。いや、開口。が、ふさがらないとはこのことだな。
櫻「えーっと…。ちゃんとやりたくないから角度とか段取りを…」
松「相葉くん、ラブシーンとかあるようなオファー来たらどうすんだろう…」
大「ちゃんとやっちゃうのかな」
松「それしたら芝居の意味なくないか?」
大「ん~…」
櫻「難しいとこだよね。確かに、ちゃんとしちゃえば問題ないのかもしれないけど、する事自体に意味がある訳ではないだろうし…」
松「見せ方とか、演出とか、結局監督次第だからね」
櫻「そうそう」
大「そっか。ホントにやったらダメなこともあるもんね。怪我させるようなこととか…」
相「あーあーあー!もーウダウダウダウダうっせぇな!どいつもこいつもっ。いーじゃんもう。キスなんて大した事じゃないんだからっ。ちゃんとやっちゃえばいーんだって!」
二「うっせえのはおまえだバーカ!ホンット馬鹿。マジでバカ。やっちゃってんだよ、おまえが!」
相「何だとこのっ!言わせておけばこのっ!」
二「うっせ!マジで…おまえ、ちょっと…黙れよ!」
ブチュー!!