第30章 基本真面目な集団なんで
櫻「これさぁ…『秘め事』っていうより…ただの『恥』じゃね?」
松「まあ、恥も秘め事ってことじゃない?」
二「そういうことにしよ?そこ揺らぐと帰れなくなりかねない」
櫻「十分秘め事だね!!」
大「十分だよ」
相「頑張ったもん」
松「でもさ、これ…どっちかっていうと、キスしてる二人より、それ見てる三人の方を秘めてほしいよね(笑)」
二「あ~…映像的にね?」
櫻「はっはっはっは!確かに!」
相「普通のドラマとかでは映んない部分だもんね。スタッフさんとかの立ち位置だしね、こっち三人は」
大「めっちゃ楽しそうに見てるからね(笑)」
松「俺的にはこっちのが秘め事だと思う(笑)」
二「目玉はじゃあ、そっちってことでいんじゃない?」
相「どういう作品?(笑)」
やいのやいの言いつつ、とりあえず一通り全部見終わって。
で
…で?
櫻「も、早く終わって帰ろーぜっ?」
大「いいの?」
櫻「コピー終わり次第帰ろっ」
相「チェックとかは?」
二「誰にチェックしてもらうのよ」
松「そこまで書いてないからな~。すげぇ丸投げだな、考えたら…」
大「あ、ファンのみんなに、とか?」
櫻「出せるか!」
相「じゃ、解散直前の、アルバム初回限定版に…」
櫻「出せるか!」
相「じゃ、アレだ!付録で!袋とじにしちゃえば――」
櫻「同じだっつの!!」
二「どんだけ見せたいの?」
相「だぁってぇ。せっかく頑張って撮ったのに…。言ったら俺らの初監督作品でしょ?」
松「ショートフィルム的なね」
二「問題作決定だけどね(笑)」
櫻「お蔵に入れよう、前向きに!」
大「前向き(笑)」
で
映像が長いもんだから。データのコピーにもえらい時間がかかってて。手持ち無沙汰だし、せっかく用意してもらってるから、コーヒーくらいって。お湯を沸かし始めた。