第30章 基本真面目な集団なんで
~上映中~
五「…」
まあ、うん。さっきまで見てた通りの。おぞましい映像ですよ。にしても結構いい機材だな、これ。素人が撮ってるのに、すげーちゃんと撮れてる…。
櫻「…案外フツーに見れる俺が、俺は怖い」
二「俺も、けっこフツーに見れる」
櫻「でしょ!?」
松「それぞれ…色出るもんだね」
相「ね。頑張ったよね、みんな」
大「おっ、おおぉ~…っ」
櫻「近い、近いっ」
食い入るように画面に釘付けのアブナイ人はさておき。腕組んで静かにじーっと見ていた男が、ぼそっと呟いた。
松「…ライブとかでもやったら、面白いかもね」
四「…」
周りに『え、聞き間違い?』って空気を漂わせるようなことを。
二「…え?」
櫻「えっ、な、何をっ?」
大「キス?」
相「ライブで!?」
松「違うわ。ほら、ソロだけじゃなくて、ユニット?コンビとかトリオ組んでさ。自分らで曲とか全部決めて…。それはそれで結構色んな色が出そうで面白いかなって」
大「ああ~…」
相「そういうアレね?」
二「前はやってたけど、最近は基本ソロだもんね」
松「いや、いーっすよ?キスがいいならしてもらっても。大宮みたいな感じで」
櫻「結構です。お腹いっぱい胸いっぱいです」
相「みんなやっちゃったら面白くないんじゃない?アレは二人だから成り立つっていうかさ」
櫻「そうだよね!?」
大「いろいろ怒られるけどね(笑)」
ま、こっからそういう発想ができるって時点で。さすがは潤くんって感じだよね。うちのコンサート隊長、根っからのエンターテイナー。見方が違うわ。