第24章 赤×黄
松「まだですか~?」
大「早くやってっ」
相「泊まりになっちゃうよ~?」
二・櫻「っ」
…泊まり?
それは嫌だ(キッパリ)。
だってゲームないんだもん、ここんち。今時何もないなんてあり得ないでしょ?携帯にも限界あるし、やっぱテレビサイズでプレイしたいじゃん。こういう仕事だってわかってたらもっといろいろ準備してきたのにさぁ…。
だから俺は絶対帰りたい。何時になっても、家に帰りたい!
ってのは、翔ちゃんも同じだったのか、前向きにこっちを見た。目の色が少し変わってる。でもって…
櫻「ニノさぁ。キスしたこと、ある?」
二「…え?」
急に、おかしくなった?
え、どうしちゃったの、姫。暑さでやられた?キスどころじゃないのいっぱいしてるし、今日。ここでもう。…男相手だけど。
二「えーっと。まあ、普通には…」
櫻「違う違う。そうじゃなく、その…相手から、されたことある?」
二「…彼女から、ってこと?」
遠慮がちに、頷く。まあ、彼女の話なんて基本しないからね。興味なくもないけど、そこはあえて触れないでおくというか。そういう距離感?なんだよね、俺らって。あ、自ら話したいハッピーな人種は除く。聴くのは嫌いじゃないからね、みんな(笑)。