第7章 再会
「サボ君~~~!!大変なの!アヤさんがどこにも・・・・」
バターン!!!と勢いよく扉を開けて入ってきたコアラが固まる。
二人の状況を瞬時に把握すると、にやぁ~っと笑った。
「コアラ!!ノックぐらいしろよ!!!」
慌ててアヤから離れたサボが、顔を真っ赤にして怒鳴る。
「ふっふっふ・・・!!そういう事かぁ~~~♪気づかなくてごめんねぇ~?
アヤさんに用意してた客室、必要なかったみたいだね!!あ、二人ともお昼ご飯までには出てきてね!!」
バタン!!と早々にドアが閉まり、部屋は静まり返った。
サボは青ざめてアヤに向き直ると、気まずそうに謝った。
「わりィ・・・寝ぼけてたかも。」
全く寝ぼけていないサボにとっては苦しすぎる言い訳だったが、
ほんのり頬を染めたアヤはぶんぶんと首を振った。
「う、ううん!平気・・・。ちょっとびっくりしたけど。」
「ごめんな・・・。」
『・・・・・・・・。』
部屋はますます静まり返る。
沈黙に耐えきれなくなったサボは、ああそうだ!とわざとらしく声を上げた。
「お前、なんで島出てんだよ!ガープのおっさんとの約束忘れたのか?!」
はっとしたように顔を上げると、アヤは申し訳なさそうに笑った。
「うん・・・。あのね、エースのお墓参りに行く約束してるの。
あのまま島にずっといても、泣いてばっかりだし。気持ちの整理をしようと思って!
それに私、すっごく強くなったんだよ?」
確かにコアラが子供たちから聞いたという話によると、
アヤはCP9の幹部らしき男と対等に渡り合うどころか、かなり追い詰めていたらしい。
でも思いっきり刺されてんじゃねェか・・・。危なっかしくて目が離せねェ。
それに、約束だ?島から出た事の無いアヤにそんな事を言う奴が思い浮かばねェ。どこのどいつだ。