第1章 1
「俺だよ俺」
「快斗!」
抵抗をやめ、見上げるとそこには快斗が居た。
「どうしてここに?中森さんはどうしたのよ!」
「そんな事より…」
快斗は私の質問には答えず、私を振り返らせてじっと見つめる。
「何よ…」
「お前、白馬と近付きすぎじゃねーの?」
「そんなつもり…んっ」
快斗はちゅっと私にキスをし
「キスも許して」
「ほっぺだったじゃない…!……あっ」
胸に手を当てると先端を弄ぶ。
「手も繋いで」
「そんなの快斗だっ……んっ」
「お前、探のことどう思ってんの?」
快斗は水着をずらして、胸をあらわにさせると先端に吸い付いた。
「あっ……ん……ふ…」
「ムカつく」
「んっ…ぁもう!ダメ!」
私は快斗を押しのけると快斗を睨んだ。
「快斗だって……快斗だって中森さんにキスしたじゃない!スライダーでも抱きしめて!手も繋いでた!なんで私だけ怒られるのよ!」
心の中のモヤを快斗にぶちまけると私の頬を涙が伝う。
「ゆい…」
「快斗は……ぐすっ……快斗は私のだもん……ぐすっ」
「……っ……」
私の言葉に快斗は強く私を抱きしめるとそっとキスをした。
「ん…」
「好きだよ。ゆい」
「………」
私も好き。大好き。だけど私たちはどんな関係?
「なぁ、ゆい」
「なに?」
「ちょっと抜け出さないか?」
「え?でも中森さんと探が…」
「2人いれば大丈夫だろ。連れていきたいところがあるんだ」
「………」
「ほらいくぞ!」
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快斗と2人で抜け出して快斗が連れてきてくれたところは、東都タワーだった
「なんで東都タワー?」
「ちょっとあるんだよいろいろ、ここのディナー予約してあるから行こう。っとその前に」
快斗は大きな布を取り出すと、私たち2人を包んで一瞬で着替えさせる。快斗はタキシード、私はドレス。まるで2人とも大人だ
快斗タキシード似合う…かっこいい…
「似合うなやっぱり」
「え?」
「綺麗だ」
「……///」
快斗は私の手を取るとレストランにエスコートしてくれた
席に着くと次々とコース料理が運ばれてきて、最後に小さなケーキのデザート