第2章 【つ】続きはベッドの上で★
「テメェはほんっと、昔から察しが悪いな!」
「だって…これって…。」
簡単にプレゼントと言って渡せる程安い指輪では無い事は誰が見ても分かる。
「これって、だって、婚約指輪、みたいじゃん。私、勘違いしちゃうよ…?」
「職業柄定時に帰って来れるわけでもねーし、家を開ける事の方が多い。今までだってろくに連絡も取れてなかったわけだけど…ああクソ!こういうのは柄じゃねえんだよ!」
恋人関係を通り越し、まさかプロポーズをされるとは思ってもおらず、嬉しさのあまりそのまま涙を流すみょうじ。
「泣いてんじゃねー!ブス!」
「ねえ、爆豪くん。これ、プロポーズだと思ってもいい?」
「勝手に思っとけ!」
照れ隠しをするようにズカズカと部屋に上がり込んで、ソファに腰を落とすと、飯!と叫ぶ爆豪を横目にみょうじは笑みを浮かべた。