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王子さま拾いました。〖R18〗

第5章 ♡王子様のお姫様


「大丈夫です!
......そんなことより...
頬、叩いてしまって、ごめんなさい。
...まだ痛みますか...?」


陽葵がそっと朝日の頬に手をやると
彼はびくりと身体を震わせる。


『...っ!
だ、だだ大丈夫です...!』


「...?
でも、今触ったらびくって...
やっぱり、痛いんじゃないですか?
一応軽くは叩いたつもりでしたけど...
本当にごめんなさい」


そのまま優しく頬をさすると
朝日が何かに耐えるようにぎゅっと口を噤む。


『...ああの...陽葵さん...
あんまり、触らないで...』


「え......」


今まで言われたこともない、
そんな朝日の言葉に
陽葵はショックを受けたように固まる。


「ご、ごめんなさい...」


『ああ!ち、ちがう...!ごめん!
そういう意味じゃなくて...!
............今、陽葵さんに触られると
僕、また大暴走しそう、で......。
あのっ、ごめん、ほんと...。
あんな陽葵さん見ちゃったから、
僕、も...今、ほんと余裕なくて......』


「え......」


『......陽葵さんのことは大切にしたいし、身体目当てとか思われるのは本当に嫌だし、
僕も最初は、さすがに最後までする気はなかったんだけど...大好きな人にあんな可愛い反応されたら、もう、限界きちゃうよ......。
い、今も結構、自分抑えるのに必死で...
だからお願い...これ以上煽らないで...。』


「あ...え、と...ご、ごめんなさい...」


陽葵は顔を真っ赤にして俯く。


『ああ、も...だめだっ......!
ごめん、ちょっと頭冷やしに走ってくるっ...!』


「え!!?
ちょ、もう夜中だよ…!」


『大丈夫!すぐ帰ってくるから、
陽葵さんは先に寝てて!
このままだとまた襲っちゃう!!』


朝日ががばっと立ち上がる。


『今日のお詫びは明日以降に
本当に本当にめちゃくちゃするから...!
それじゃ、行ってきます!』


そのままドタバタと彼は部屋を出ていった。
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