第4章 ♡夢心地に恋ゴコロ
言いながら、よしよしと優しく頭を撫でられる。
そんなどこまでも温かい彼に対し、
安心感と罪悪感でいっぱいになった陽葵は
ついにぽろぽろと涙をこぼす。
「ごめ、なさい...。
ちがうの...朝日くんは、何も、悪くなくて......」
『そんなことないよ。
僕は陽葵さんを幸せにしたくてここにいるのに...
それが全然できてなかった。
それじゃ一緒にいる意味がないよ......
本当にごめんなさい...。』
「ちがう...!私、朝日くん、と、いて...
幸せ、沢山もらってました…!
それ、な、のに...なんだか、今日は...今日、だけ...ごめんなさい...!」
『.......お願いだから陽葵さんは謝らないで。
............僕がパジャマを洗いに行って、帰って来た時からなんだか変だったけど、もしかして何かあったの?』
「......そ、れは...」
『...あったんだ。
じゃあ、よかったら聞かせてもらえないかな?』
本当は言うべきではないのだろうが、
優しい朝日につい甘えてしまい
口が勝手に全てをはき出してしまう。
「......朝日くん、は...私のこと、全然、気にしてないんだな...て...思って...」
『え?...どういうこと?』
「......だって、2人でいても、なにも...してこないし…パジャマ、脱ぐのも、私、は...恥ずかしかったけど...朝日くんは、全然気にしてないし...」
『え.........』
その言葉に、陽葵の頭を撫でていた朝日の動きがピタリと止まる。
『.........陽葵さん、そんなこと思ってたの...?』
「...っ...ごめ、ごめんなさい...そりゃ、私みたいなの、に、そんな...気に、するなんて...あるわけないですよね…ごめんなさい...ごめ...」
『ちがう。そうじゃなくて』
陽葵の言葉を少し強い口調で朝日が遮る。