第4章 笑顔の奥の想い
お家に着いて、コーヒーをもらった。
「あったかい。」私の心に染み込んでいく味。でも、胸のモヤモヤは消えない。
「てっちゃんは、私にとって幸せをくれる人かも。」ふとこんな言葉が出た。
「…。それは、お前だからでしょーが。」
呟くような声だったから聞こえなかった。
「え?」
「なんでもねーよ。今日は俺のベットつかいな。俺がソファーで寝るから。」
「ごめんね。なんか、お礼したいな。本当に助かった。」
「じゃあ、ずっとここにいて。」
いつになく真剣な顔でそんなことを言われた。なんて答えたら良いのか分からなくて困っていると、てっちゃんが私の頭を撫でてきた。
「冗談。明日の朝のご飯つくってくれたらチャラにしたげる。(笑)」この優しい笑顔にいつも助けられる。
「てっちゃんの奥さんになるひとは幸せだね♪」
そう言うと、てっちゃんの顔が曇った。
「いいから、早く寝なさい。」
「うん。」
お風呂を借りて、てっちゃんの部屋着を
着る。
『てっちゃんのにおい。。。』ベットに入ると安心した私はすぐに眠りについた。