第10章 姫君の憂鬱2(菅原孝支)
その日の行為はいつもより熱くて、珍しく無遠慮に菅原くんが入ってくる。
後ろから抱き締められるように突かれるのは、呼吸も出来ないくらいで、私の好きなトコロによく当たって気持ちがいい。
「はぁ、はっ、ひぁん…っ、あ、ん!」
「さ、抑えられない…!」
ごめんね、と耳元で謝ると、後ろから口付けられる。
「ん、ん、ぁん、うぅ…!」
同時に逝きたかったのに、私だけ先に身体がびくっと震えてしまった。
あまりにも与えられる刺激が多過ぎて。
「んんぅぅっ!はぁ、あっ……」
涙目でそっと横目に見ると、そこにはいつもの王子様はいなくて、野獣のような菅原くんがいた。
怖いとは思えなくて、ただ、ひたすらに、好きで。
向かい合わせにされると、我慢出来なくて、ぎゅっと首に腕を回した。
「ぁあっ」
呆気なく果てているのに、まだ突き刺されていく。
「さん…っ!」
「やぁっ、だ…め、まだっ、あっんっ!」
「余裕ないさん、初めて見たっ…」
「いつも、ないよ…っ」
脚を持ち上げられると、ますます深く刺さる。
敏感になってるソコがどんどん刺激を受け取る。
「ぁあっ!」
「ウソ、いつも俺より余裕あって…」
「孝支くんが好きすぎて、ないよ…っ!」
「あ、今それ、ずるい」
ひくんとナカで大きくなると、そのまま私の一番奥を叩いてくる。
それはいつもよりずっと激しかった。
「あっ、だ、だめ、だめぇっ…!!」
ぎゅっと腕の中の好きな人を抱き締めて、私の身体は大きく痙攣した。
お腹にじわっと熱が広がって、身体が熱くなる。
遅れて菅原くんが、私のナカで果てた。