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【短編集】慟哭のファンタジア【HQ】【裏】

第10章 姫君の憂鬱2(菅原孝支)


「菅原くんが帰っちゃうの、いつも凄く寂しいんだ」
彼はどきっとした顔を見せて、コップの水を落としそうになる。
「でも、毎日一緒に起きるわけにはいかないから…納得はしてる…つもり」
「なるべく、一緒にいる」
そう言うと、いつものように、ぎゅっと手を繋いで隣に寝てくれる。
それだけで、どきどきと胸が鳴ってしまう。
「私、すごく甘えてる…。
だから、今日みたいにツラいことあったら、甘えてほしいの」
「ごめん、今日のは、カッコ悪かった……」
「ううん、可愛かったよ」
菅原くんは私がそう言いかけているところをぎゅっとしてくる。
「また襲うよ?」
「……いいよ」
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