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【短編集】慟哭のファンタジア【HQ】【裏】

第37章 主よ甘き日々を終わりまで8(烏養繋心)



は無理やり向かい合う体勢にすると、俺の両頬を手のひらで包んでにこにこと笑う。
「繋心さん、すき、好きです…」
やっとから聞けたと思えばそのまま軽いキスを繰り返ししてくる。
唇を開かれ、小さな舌が不器用そうに絡んでくる。
「ん、ふ、ぅ、ん、んん」
下手で一生懸命なそれに反応しないわけがない。
本人もよほどイイのかきゅんきゅんと締め付けてくる。 
下ろした髪を触れられ、手を繋ぐよう促され、腰を離されないように脚が絡められる。
このまま一つになれないのがもどかしいほどに密着し、は苦しそうに呼吸しながらも唇を求める。
「すき、すき…ああっ…きもちぃよぉ…っ…!!!」
何回目かわからない白濁を吐き出す。
「また、またシてぇ…おねが…もっと、もっとぉ……」
ゴムを付け替え、すぐにまたねだられる。
疲労感は程々に襲ってくるが…
(積極的なさん、想像の数百倍可愛すぎないか……?)
とこちらも堪らず応えてしまう。
「すき、好きです…ずっと一緒にいて欲しいです…」
「ああ…」
首に腕を回され、動きにくくなるほど抱き締められる。
「嬉しい…しあわせ……。
ほんとに…?すてない…?」
「ああ…」
首に更にキツく痕をつける。
「やぁ…!いた、あっ……いたいのに、いっちゃった…」
「たくさん、イってくれ…」
「はぁ、あっ、きもちぃ、ぃぃ…しんじゃう…っん…」
抜けば水が溢れ、また奥まで打ち付けてやればぎゅうぎゅうと搾り取られそうな程に締められる。

やっと寝息が聞こえる頃には朝日が差し込んでいた。
一つ悩みは消えたと思う。
お互いの距離と、彼女の心労。
また問題は増えてしまった。
こんな求められ方されたら、身体が保たない。
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