第8章 アンバランスな彼女(山口忠)

「んぅぅ…！！」
徐々に声が上擦り、ぎゅっとナカの自身を絞められると、びくんと脚線美が揺れる。
「はぁ、ん…」
垂れそうな銀糸を吸い、また軽く舌を絡ませてあげる。
「よかった？」
「…うん…」
ひくひくと、ナカがまだ痙攣している。
余韻に浸っている彼女の目がとろんとしていて、ますます欲を煽ってくる。
「山口くんも、いこ」
手を引かれ、は後ろに倒れ、バランスを崩した俺がそのまま、繋がったまま、覆い被さる。
「わっ！」
いつも大胆な彼女に振り回されている。
それでも、可愛くて、綺麗で。
深緑の芝生に、少し色素の薄い彼女の髪が広がった。
それは、あまりにも綺麗な景色だった。
「好きにして…山口くんなら、いいから……」
ぷるんとした唇に、そんなことを言われたらひとたまりもない。
獣みたいに更に被さり、口内を貪りながら楔を打ち付ける。
ガツガツと、音がしそうなほどに。
「ん、んぅっ！んぁ、ぁ、はぁっ！」
たまに漏れる吐息がエロい。
歯がかちっというのも気にしないで、揺さぶりをかけながら味わう。
の脚を肩に掛け、少しだけ、芽に近い上を狙う。
「いやぁぁぁぁっ！」
そこが弱いのは、充分わかっている。