第8章 アンバランスな彼女(山口忠)
ぐいぐいと打ち付けながら上下で奥を擦ると、呆気なくナカが痺れる。
「はぁっ!だ、だめ、やぁっん…!!」
身悶えながら口に手をあて、懸命に強い快楽を外に逃がそうとしている。
生け捕りした人魚のようにも見える。
「ぁ、あぅ、も、もう…っ!」
「ダメ、も、ちょい…」
「ぁああああ…っ!」
連続して果てた彼女がますます敏感になる。
芽を擦り、また刺激を与えながら打ち付ける。
「はぁ、あっ、あっ…!ん、んぁあ…っ!!」
やっと訪れた射精感をじっくり受け入れ、の白い肌にそれを掛けた。
「さん、授業……」
「何か言った?」
「や、なんでも……」
は相変わらず、何事もなかったかのように、昼間の光の下で制服を整えた。
やってしまった、と少し後悔する。
「山口くん」
「な、なに?」
「日曜日、部活お休みだったら、また、デートしてくれる?」
「も!勿論!!」
「行きたいところ、後でメールする」
スタスタと彼女は教室へ戻る。
なんだかんだ、少しだけ、少しずつ。
俺達は、進んでいるのかもしれない。